初めてのハサミ

『チョッキン！　チョッキン！するぅ～っ！!』と

いきなりグズリモードで走ってくる娘。

てっきりオモチャの包丁の事だと思ったら

なんだか様子が違う。

本物のハサミが欲しいのだ。

それらの危険物が収められている引き出し周辺をウロチョロしてる。

あまりにも欲しがるので渡す事にした。

嬉しそうにハサミを手にした娘。

『どれチョッキン　チョッキンしていい？』

なに？

どこで覚えたのかそんなフレーズ。

その辺にあった広告を渡す。

ハサミの持ち方なんかハチャメチャだけど

すっかり夢中の娘。

危ないっちゃー 危ないけど

それ程の力もないだろうし

手を切る事もないかな～？と

見守るスタンスで

その場を離れたり

また覗いたり…。

しば～らく離れたり。

それにしても

どこで見たんだろう。

チョッキン!チョッキン!

皆目見当がつかない。